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カバー装丁がキレイで、表紙の絵もすごく素敵でした。
テスト期間中は読書を控えていたので、読み終えたのは今日です(笑)
まずはじめに語り出したのは七竈の母、川村優奈。
白っぽい丸な彼女は、ある日突然『辻斬りのように』男遊びをしたいと考えた―。
そして生まれた子供は、平凡な母親とは似ても似つかない異形のかんばせを持つ美少女へと成長していく。
読み終えた後やっぱり感じること・・・・それは悲しみ。
時と共に変化していく少年と少女。もしかしたら血が繋がっているのかもしれない。そうなのかもしれない。
「君がそんなに、美しく生まれてしまったのはね、母親がいんらんだったからだ」
遺伝などではない。父に似たせいではない。七竈の縋るような想い。
犬の目線で語られていた章が結構好きだったなー・・・
雪風も、七竈が好きだったのかな?二人は別々になったけれど。
旅人だった母が家に戻って来て、はじめて母と衝突する七竈が切ない。
家にいてよ、と願う七竈の気持ちがヒシヒシと伝わってきた。
人とは違う容貌を持って生まれた少年と少女、思春期で揺れる心情。
鉄道が好きな2人が、別々の世界から互いを見つめている。
必死で前を向いて生きていこうとする七竈はもう旭川には戻らないのだろうか。
いつか彼女が母を許せる日は来るのだろうか。
- 2008/05/10(土) 22:33:43|
- 本
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